日本海新聞 2009年2月25日 掲載
※これまで報道されてきたフコイダン研究関連のニュースを掲載致します。
もずくフコイダン実用化へ 『海産物のきむらや』木村隆之社長
小社はもずくから抽出した高分子フコイダンの、医薬品分野での実用化を目指して研究・開発を進めてきました。二〇〇七年の「薬剤の副作用抑制剤としての特許」の取得をはじめ、アルコールの分解促進、腸内環境の改善などについても特許を申請。今秋には、整腸作用で特定保健用食品の申請も目指しています。健康増進効果を表示可能な特保を取得できれば、小社の高分子もずくフコイダンの機能性についても、より明確にお伝えすることができるものと期待しています。
文部科学省の「都市エリア産学官連携促進事業」に参画させていただいたことで、フコイダンの機能性について、より多岐にわたり、またより深く実証することができたと感じています。同事業の三年間に、尿酸値の低減(痛風予防)など五つの案件で特許を申請、二つの申請を予定しています。
小社一社では、ここまでの研究成果は得られなかったことを考えると、文部科学省、鳥取県、鳥取大学等関係機関に対し感謝の気持ちでいっぱいです。
産学官連携のもと、国や地域を挙げての同事業のような試みが、一企業のみならず、地域全体の活性化につながることは、この度の事例でも明らかです。この三年間で構築した産学官連携のシステムや研究実績が、同事業の継続という形で今後の地域産業発展の原動力になることを願っています。
<都市エリア産学官連携促進事業の紹介>
米子・境港エリアの特性である水産資源を素材に、大学の知恵を生かしながら、新事業の創出と地域経済の活性化を目的とした「都市エリア産学官連携促進事業」が本年度で終了する。県をはじめ、鳥取大学や同エリアの企業が連携を図りながら、生活習慣病予防など健康増進を目指し、3年間にわたって構築した研究成果と、関係者の期待の声を紹介する。
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