フコイダン用語集⑧ 「エビデンス」

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近年は健康食品でも「エビデンス」が注目されつつあります。一般的には聞きなれない言葉ですが、フコイダンのように、比較的コアな使用が求められるものについては、特に重要な指標と考えられます。

安全性と有効性のエビデンス(科学的根拠)が重要

エビデンスとは、医療分野では「科学的根拠」という意味で使われます。科学的根拠とは、調査や実験などの研究結果から導かれた証拠があることを示します。有効性が科学的に確認されていない(裏付けがない)商品が流通することは、消費者の信頼を失うだけでなく、経済的損失にもつながります。さらに安全性が確認されていなければ、その商品を使い続けることで健康被害が生じる可能性もあります。

従って、安全性と有効性についてのエビデンスが重要になります。誰かに薦められたり、大きく宣伝されたりというだけで、商品を選んでしまうのは危険です。健康情報を選択するときには、情報の元となったエビデンスを知り、健康情報の正しさについて消費者自身が判断することが大切なのです。

 

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「Oncology Letters」(腫瘍学の論文誌)など、国際的な学術誌にも掲載された当社の研究成果

学会発表よりも、「論文」の実績を確認しよう

情報の元であるエビデンスには、どんなものがあるのでしょうか。例えば学会で発表されたという記録があっても、その発表内容が理論的に間違っていることもあります。しかし論文の場合には、専門の学術雑誌に掲載されるときに、手法や結果の解釈が正しいかを審査する専門家がいます。そのため、学会発表よりも論文の方がより客観的であると考えられます。他にも消費者が分かり易いように、専門家が論文を解説した本やインターネットサイトもありますが、紹介されている情報には、優れたものもあれば、本当にエビデンスに基づいているのか不明瞭なものもあります。

「ヒト」試験まで行なっているか、最終チェック

一般に、エビデンスとしては、調査よりも実験の方が研究の対象へのバイアス(真実からのズレ)を排除することができると考えられています。言い換えると調査する場合は、どうしても途中で対象や試験条件が変化するなどのバイアスが生じます。実験であれば、対象に比較検討するための状況の違いをつくり出すことができる点で優れています。

次に、エビデンスとなる研究の対象が試験管内の実験によるものか、動物試験か、あるいはヒトを対象とした試験(臨床試験)なのかがポイントです。なぜなら試験管内の実験や動物試験で良い結果が認められていても、確認された効果がヒトに当てはまらない場合があるためです。従って臨床試験で有効性や安全性が確認されていれば、信頼性が高いと考えられます。しかし、実験をする前の調査や試験管内の実験、動物試験も無意味ではなく、無駄な臨床試験を無くし、臨床試験における対象者へのリスクを減らしてエビデンスをつくる上では大切なのです。

 

 

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ヒト試験の成果により取得した特許 「制癌剤副作用抑制剤ならびに予後改善剤」

 

フコイダンにはこれまでの研究成果から、様々な機能性があることが期待されております。そのため当社はフコイダンに対して、試験管内の実験、動物試験、さらには臨床試験を行い、学会発表や論文という形で、エビデンスをひとつずつ作り上げています。

フコイダン用語集⑦ 「都市エリア産学官連携促進事業」

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文部科学省の支援事業の一つ

「都市エリア産学官連携促進事業」は、文部科学省が実施している様々な支援事業のひとつです。弊社のフコイダン研究の歴史において、とても重要な位置を占めています。

この事業は、地域の産学官連携の実績や、研究開発の目的・段階に応じた科学技術の振興を目的にしています。より具体的にいうと、都市エリア産学官連携促進事業は、地域の個性発揮を重視し、大学等の「知恵」を活用して新技術「シーズ」を生み出し、新規事業等の創出、研究開発型の地域産業の育成等を図るとともに、自立的かつ継続的な産学官連携基盤の構築を目指した事業です。

細胞レベルから、ヒト臨床試験へ

海産物のきむらやは2004年に「都市エリア産学官連携促進事業(鳥取県米子市・境港エリア)」の申請に伴った事業への参画をきっかけに、鳥取大学医学部との交流が始まりました。この交流により、培養細胞を用いた基礎的なレベルの研究から、動物実験やヒト臨床試験など、より実践的な検証を行なうことが可能となり、海産物のきむらやのもずくフコイダンの生理活性メカニズムを解明する道がさらに開かれました。

 

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地元メディアでも大々的に紹介

高分子もずくフコイダンの様々な有用性が明らかに

その後、2006~2008年度に行われた「都市エリア産学官連携促進事業」では、海産物のきむらやのもずくフコイダンを、研究材料として提供しました。「染色体工学技術等による生活習慣病予防食品評価システムの構築と食品等の開発」を研究課題に、鳥取大学医学部、農学部、工学部、鳥取県産業技術センターと共同で研究を実施しました。3年におよぶ研究の結果、フコイダンの痛風の予防につながる効果、血栓の防止につながる効果、軟骨の再生促進効果、抗がん効果などが確認され、高分子もずくフコイダンの今後の有用性が大いに期待できることが明らかになりました。

 

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鳥取大学医学部。これまで数々の共同研究を実施。

フコイダン用語集⑥ 「もずく」

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フコイダンのことを調べていると、その原料となる海藻の「もずく」や「コンブ」の情報も、よく目につきます。もずくと共に、40余年生きてきた弊社にとって、もずくは食感・味・健康効果、ともに、世界に誇る素晴らしい食材です。今回は、その「もずく」について、少し紹介させて頂きます。

最も食べられているのは「オキナワモズク」

もずくと一言でいっても、様々な種類があります。主に食べられているのは、オキナワモズク、イトモズク、フトモズク、キシュウモズクなどです。中でも、太い身をもつ「オキナワモズク」は、通称「太もずく」として親しまれ、現在、国内で最も食べられているもずくになります。調理方法としては、昔ながらの三杯酢による味付が一般的で、スーパーに並んでいる個食パックも、酢で味付けしたものが中心です。最近は、自分の好きな調味料やレシピに合わせたい方も増え、味付なしの「洗いもずく」も人気があります。こちらは、お鍋や味噌汁の具に使われたり、夏場はめんつゆを付けて、そうめんのように味わっている方もおられます。

 

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もずくの殆どは養殖もの?

もずくは繊細な海藻なので、育つ環境がとても大切です。質のよいオキナワモズクは、光合成を促すように透き通る、綺麗な海でしか育つことができません。そのため、全体の9割以上が、沖縄で養殖されています。ここで「養殖」と聞くと、水槽のようなものでもずくを育てている姿を想像する方もいますが、それは違います。

オキナワモズクの養殖は、水深2~5mの海底で行われます。養殖網とよばれる網に、オキナワモズクの胞子を植え付けて海中に沈め、数十センチ以上の大きさに育つまで、漁師さんが毎日海底に潜り、小魚、外敵、異物など、手作業で除去して見守ります。これほど手間をかけているからこそ、沖縄のもずくは美味しく、品質に優れているのです。

 

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フコイダンに富む海藻「もずく」

 

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もずくの表面には、フコイダンやアルギン酸などの多糖類が含まれます。これらは外敵や刺激から身を守るために、長い年月を経て、自然に備わった防御機能と考えられています。このフコイダンの含まれる量は、海藻の種類、産地、採取時期によって異なりますが、オキナワモズクが最も多いと報告されています。そのため、フコイダンの抽出には、良質で、効率も良い「オキナワモズク」の評価が高く、健康食品の素材として、広く利用されています。

動画資料

分かりやすいフコイダン研究のご紹介「海産物のきむらや~もずくの神秘に挑む~」は、
こちらからどうぞ。

海産物のきむらや開発研究室と鳥取大学、島根大学などとの共同で実施した研究において、抗がん効果、抗がん剤副作用抑制効果をはじめ、高分子もずくフコイダンがもつ生理活性作用についてわかりやすく紹介。

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