近年は健康食品でも「エビデンス」が注目されつつあります。一般的には聞きなれない言葉ですが、フコイダンのように、比較的コアな使用が求められるものについては、特に重要な指標と考えられます。
安全性と有効性のエビデンス(科学的根拠)が重要
エビデンスとは、医療分野では「科学的根拠」という意味で使われます。科学的根拠とは、調査や実験などの研究結果から導かれた証拠があることを示します。有効性が科学的に確認されていない(裏付けがない)商品が流通することは、消費者の信頼を失うだけでなく、経済的損失にもつながります。さらに安全性が確認されていなければ、その商品を使い続けることで健康被害が生じる可能性もあります。
従って、安全性と有効性についてのエビデンスが重要になります。誰かに薦められたり、大きく宣伝されたりというだけで、商品を選んでしまうのは危険です。健康情報を選択するときには、情報の元となったエビデンスを知り、健康情報の正しさについて消費者自身が判断することが大切なのです。
「Oncology Letters」(腫瘍学の論文誌)など、国際的な学術誌にも掲載された当社の研究成果
学会発表よりも、「論文」の実績を確認しよう
情報の元であるエビデンスには、どんなものがあるのでしょうか。例えば学会で発表されたという記録があっても、その発表内容が理論的に間違っていることもあります。しかし論文の場合には、専門の学術雑誌に掲載されるときに、手法や結果の解釈が正しいかを審査する専門家がいます。そのため、学会発表よりも論文の方がより客観的であると考えられます。他にも消費者が分かり易いように、専門家が論文を解説した本やインターネットサイトもありますが、紹介されている情報には、優れたものもあれば、本当にエビデンスに基づいているのか不明瞭なものもあります。
「ヒト」試験まで行なっているか、最終チェック
一般に、エビデンスとしては、調査よりも実験の方が研究の対象へのバイアス(真実からのズレ)を排除することができると考えられています。言い換えると調査する場合は、どうしても途中で対象や試験条件が変化するなどのバイアスが生じます。実験であれば、対象に比較検討するための状況の違いをつくり出すことができる点で優れています。
次に、エビデンスとなる研究の対象が試験管内の実験によるものか、動物試験か、あるいはヒトを対象とした試験(臨床試験)なのかがポイントです。なぜなら試験管内の実験や動物試験で良い結果が認められていても、確認された効果がヒトに当てはまらない場合があるためです。従って臨床試験で有効性や安全性が確認されていれば、信頼性が高いと考えられます。しかし、実験をする前の調査や試験管内の実験、動物試験も無意味ではなく、無駄な臨床試験を無くし、臨床試験における対象者へのリスクを減らしてエビデンスをつくる上では大切なのです。
ヒト試験の成果により取得した特許 「制癌剤副作用抑制剤ならびに予後改善剤」
フコイダンにはこれまでの研究成果から、様々な機能性があることが期待されております。そのため当社はフコイダンに対して、試験管内の実験、動物試験、さらには臨床試験を行い、学会発表や論文という形で、エビデンスをひとつずつ作り上げています。