フコイダンを自社で製造、研究している企業は、国内に決して多くありません。その中でも、創業から40余年、沖縄もずくの品質にこだわり、フコイダンの機能性研究と、味付もずくなどの加工食品の製造に力を入れてきたメーカが、海産物のきむらやです。
原点はもずくの行商。味付もずくメーカのパイオニアとして。
創業は昭和47年3月。創業者・木村隆之が始めた、もずくの行商が全ての原点です。13年間行商を続け、もずくの品質を追い求めた結果、沖縄県最北端にある伊平屋島へたどり着きました。旅館の板前の味付けなどを参考に、本格的な味と、家庭でいつでも食べられる手軽さを両立させた「味付もずく」(個食パック)を他社に先駆けて開発。やがて、もずく製造メーカーのパイオニアとして飛躍的な発展を遂げていきました。
ヌメリに含まれる「フコイダン」に着目
その後、社内に研究開発部門を設け、酵母などを中心とした微生物の研究に着手。その延長から、近年は国立大学などの教育機関と、もずくのヌメリ成分に含まれる「フコイダン」の研究に力を注いでいます。鳥取大学とは33件の共同研究を行い、フコイダンの化学分析や安全性、そして機能性について解明。海外からも多くの注目を集めています。