フコイダン用語集④ 「共同研究」

よくわかるフコイダン用語

フコイダンに限らず、いわゆる「健康食品」と呼ばれるものの成分名で情報を探していると、「共同研究」というキーワードによく出会います。なんとなくイメージが湧く方は多いと思いますが、実際はどのような研究を「共同研究」というのでしょうか。

得意分野を互いに補う「共同研究」

共同研究とは、大まかにいうと文字通りに、共同で研究することをいいます。研究者2人で行う小規模なものから民間企業同士の共同研究、さらには国家レベルでの研究機関の広域連携による研究など規模や形態は様々です。共同研究のメリットとしては、お互いの得意とする技術や能力を組み合わせ、研究者間のコミュニケーションを活発に行うことにより、問題の早期解決や優れた成果を上げるチャンスが広がることです。

大きな利点は人的資源、知的財産の有効活用

さて、今回は民間企業と研究機関(大学など)との共同研究について説明したいと思います。大学と企業の共同研究は、一般的には、民間企業などから研究者や研究経費を大学に受け入れて、共同もしくは分担して研究を行うという制度です。企業にとっての共同研究の大きな利点は、大学の持つ人的資源や知的財産、研究開発力を有効に利用できる点にあります。加えて共同研究のテーマは、民間企業などからのニーズを踏まえて、双方が協議して共通の課題を設定することで決定されます。

 

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フコイダンは特に、「消費者の声」も元にテーマを設定

フコイダンについての共同研究も、民間企業が消費者から汲み取った「声」をもとにニーズを抽出し、ニーズを解析してテーマを設定します。そして設定したテーマに沿って、動物や培養細胞を対象としたフコイダンの新たな機能性の評価試験やヒト(健常者や患者)を対象とした臨床試験が計画され、中長期的な期間で実施されています。

よく似た制度で受託研究というものがありますが、この制度は民間企業などから特定のテーマについて、大学などの研究機関が委託を受けて検査や評価を短期的な期間で実施する研究です。フコイダンを例にして言い換えると、民間企業が商品開発を進め、大学に研究材料としてフコイダンを提供し、研究員を派遣し共同でフコイダンの研究をすることで、フコイダンの機能性研究が深められているのです。

動画資料

分かりやすいフコイダン研究のご紹介「海産物のきむらや~もずくの神秘に挑む~」は、
こちらからどうぞ。

海産物のきむらや開発研究室と鳥取大学、島根大学などとの共同で実施した研究において、抗がん効果、抗がん剤副作用抑制効果をはじめ、高分子もずくフコイダンがもつ生理活性作用についてわかりやすく紹介。

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